246.　｢蘇甦　～power of Origin～　｣　原画・一点物

｢蘇甦　～power of Origin～　｣　原画・一点物

♦　アクリル絵具・アルコールインク・キャンバス
♦　2024年5月
♦　803×803mm

☆制作のストーリー☆

｢神｣
最初に言葉がやってきました

うお～～っ！！
となって、
｢描きたい！！｣というか
｢描かなきゃ！！｣という衝動

しかし　神とは？

しばらく｢描かなきゃ！！｣と｢神って？？｣
の狭間を行き来していました

みんなの中にそれぞれ在るもの
繋がっている存在

そんなことを自分なりに確認しながら
分からないまま･･･

神聖な力となぞらえて
アルコールインクの偶然性の力を借りようと思いました

キャンバスにアルコールを広げると、走り出すしかありません
受精のような、胎内のような赤いイメージと、
宇宙の広がりのような黒いイメージと、

いつもの私からは、かなり大胆に黒い色を使っています

色んな感情が浮かんでいて
どんなものでもそれが美しくて
時に花の姿になり
私なりの｢美しい｣を物質化しています

宇宙の中の座標というか
時間や概念や、色んなレイヤーを現すのに
植物の茎の伸びや、花びらの広がり、つぼみの丸みが適していて
私たちの現実と繋げてくれるように感じています

モチーフとして花は使っていますが
“ナニカ”を描くものではなく
浮かんだ形や記号のようなもので空間を繋いでいます

そして最初から感じていた
描いている“わたし”と繋がる部分
中央の丸から画面下に伸びる形です

描きながら、へその緒だと感じました
宇宙の根源だし
誰一人繋がっていない人は居ない
そんな思いです

形の在るものではない
その存在感
真ん中には“金”！
ただ、エネルギーとして
自分の思いも乗せて色を乗せ筆を動かしました

できあがってみて

自分で描きましたが
圧倒されます

そして見る人が口々に
｢真ん中に龍が居るね｣　｢ゴジラ描いたの？｣と言います

確かに、ナニカ居る
胎児のようにも見える

こちらに向かってくるナニカ

ゴジラだとしたとき
“核”と結びついて･･･

太陽も核融合
わたしたちはそこから生まれている

原子力発電は、太陽を作ろうとしていたという話

愛であった話

すべては愛であったというところが
なんとなく私の中で繋がって

根源のエネルギー
“power of Origin”

へその緒がより強固に力強くなりました
（そう感じます）

見る人によって
色んなものに見てもらえたら良いなと思います

描いてみて、これが
イコール神、ではないのですが
｢神｣｢神｣｢神｣･･･
とつぶやきながら描いた作品です

結局
そこを意識して｢どう生きるか｣
｢どう在るか｣
という結論とこれから

そういう絵だったのかな
と思います